-めまい- ぐるぐる?ふわふわ? 意識が飛びそう??
前回まで、少し難しい内容が続いてしまった気がしまして...
今回は、頭痛の次に、脳神経内科を受診することが多い、"めまい"について、ちょっとだけ紹介したいと思います。
めまいについて
めまいを、しっかり区別する!
皆さんが、"めまいを感じる"というとき、どのような症状が多いでしょうか。
実際、病院にめまいで受診される方は、めまいの感じ方の種類が異なっています。
ある方は、"酔っぱらっているような感じで足元がおぼつかない"状態のことを、めまいとおっしゃいますし、他の方は、"気が遠くなりそうなふらつき感"のことをめまいとおっしゃいます。
これらをしっかりと区別するため、個々の症状は、名称を変えて呼ばなければいけないことがあります...
ここは人によって呼び方は様々かと思いますが、"めまい"と表現される原則的な症状は、おそらく"回転性めまい"と呼ばれる症状かと思います。回転性というのは"ぐるぐる回る"という意味です。
一方で、"酔っぱらっているような感じで足元がおぼつかない"状態のことは、"浮動性めまい(もしくは"めまい感")と呼ばれることが多いです。
この回転性めまいと浮動性めまいが、めまいという分類に属する言葉と考えてよいと思います。
”気が遠くなりそう"はめまいではない!
しかし、"気が遠くなりそうなふらつき感"も、やはりめまいと訴えて受診されますが、これは、厳密には"めまい"というべきではない症状です。この場合は、"前失神"と呼んだ方がよいです。
失神といえば、意識が飛んでしまうことを意味しています。
失神になる直前...みたいな意味で、"前失神"ということばが使われます。
前失神の中には心臓の病気(不整脈など)が隠れているため要注意ですが、多くの原因は"血管迷走神経反射"といって、いわゆる"立ちくらみ"です。
血管迷走神経反射は、リラックスしている状態(食後やトイレの後など)から立ち上がった時に起こりやすい症状です。体育館で校長先生の話を聞いている途中に、倒れてしまう、というのも大抵はコレです。
他にも”脱水”が隠れていたり、高齢者の場合は"血圧の薬の副作用"や"ビタミンB12不足"
などがあったりと、原因は様々です。
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今回のまとめ
①めまいは、ぐるぐる回る"回転性めまい"とふらふらする"浮動性めまい"がある
②"気が遠くなる"はめまいではない!
結局、難しい話を混ぜてしまったかもしれません...すみません
今回は、めまいという症状のさわりの部分だけ紹介してみました。
"めまい"で病院を受診する場合、"どんなめまいなのか"を詳しく伝えていただければ、診断を間違えられずに、スムーズに治療が進むかもしれません。
特に、"気が遠くなる"は、めまいでないということだけでも頭の片隅に残していただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうござました!